

ウールは私たち日本人の生活にも今や欠かせない繊維のひとつ。今日では、さまざまなウール製品があります。ウールのセーター、ウールのマフラー、帽子…夏用のシーツにもウールのものがあります。ところで、みなさんは「ウールの特徴や性質」をご存知でしょうか?ウールには優れた特徴、性質がいっぱいあるんですよ!
ウールの繊維には空気を閉じ込めるたくさんの空間があります。この空間が断熱の秘密。ウールのセーターが暖かいのもこれと同じ性質を利用しているのです。また、周囲の湿度が高くなればたくさんの湿気を吸い、周囲の湿度が低くなれば吸った湿気をすばやく放出させる特徴を持っています。
ウールは発火しにくく、延焼しにくい繊維なのです。その性質を評価され、たとえば「ボーイング社」の飛行機の内装、新幹線のグリーン車のカーペットや座席。一流ホテルではカーテンにもウールが使用されています。着火しても火源を取り除けば燃焼し続けることなく、短時間くすぶるだけで消える安全な繊維だからこそ!なのです。そして、有害ガスを発生する恐れもありません。
試しに「ウール100%のセーター」の上に水を少量落としてみてください。水はみごとにはじかれて、セーターの上に乗っているはずです。(ボトボトにしてはいけませんよ!)ウールは、ウロコ状スケールに覆われているのです。その表面層にはすぐれた撥水性があります。ウール繊維表面の撥水性によって、ウールはいつも乾いた状態に保持されているのです。
ウールの繊維にはたくさんの空間があります。この空間があるからこそウールは「フワフワ」なのです。そして、このフワフワは断熱材には欠かせない性質。断熱材を施工する際に隙間は絶対禁物!弾力性のある羊毛断熱材なら、こんな隙間も生じさせません!
ニュージーランド羊毛研究所【WRONZ(現:Canesis)】のS.M.Causerらがウールを使って、ウールが空気中の化学物質を素早く浄化する能力を持っていることを立証しました。この試験では健康に害を及ぼす代表的な汚染物質である「ホルムアルデヒド」と「二酸化窒素」について試みています。実験は次のように行われました。
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その結果、ウールカーペットを敷いている場合、40分後にはホルムアルデヒドがほとんどなくなっている事を確認。二酸化窒素を使った試験でも、全く同様にウールの持つ浄化能力が立証されました。(下図、ホルムアルデヒドおよび二酸化窒素の吸収試験データをご参照ください)
しかも、この浄化能力は一時的なものではなく、30年にも及ぶ長期にわたって室内汚染物質を吸着し続けると報告。さらに!いちど吸着した汚染物質はウールとの化学結合によるものであり、外部に放出しない特徴を持っているとも報告されました。

*ウール…ウールカーペットを敷いた場合/ブランク…何も使用しない場合
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